噂のNDD。スプレッド逆転、マイナススプレッドは本当に起こるのか?

① その前に、カバーとは
ディーラーのデスクがない、つまりディーラーによる価格操作などがないとされるNDD(No Dealing Desk)は、店頭取引のくりっく365と似ています。こちらも、証券会社やFX会社は、顧客の注文をそのまま取引所に流しています。

 

ところで、「ディーラーが居る店頭取引のDDの会社は、カバー取引をしているけど、NDD採用のところは、カバー取引をしていない」と書かれているときがあります。

 

ビジネスモデルに関わらず、どのFX会社もインターバンクの銀行とは取引をしています。それらの銀行を広い意味で「カバー先」と呼ぶことがあります。

 

また、カバーとは、DDの会社が個人の顧客の注文に対してヘッジするための注文をいうときがあります。これは、顧客の注文に対して、反対売買をし両建てをする事で、会社のポジションを理論上スクエアにするような取引です。簡単にカバーという言い方が使われていますが、中身が違うときがあるので、混乱しないように気を付けましょう。

 

② カバー取引はどのFX会社もしています
ですから、インターバンクの銀行でカバー取引をしているかどうかだけでは、違いが語れません。カバー取引そのものは、違法行為でもなんでもありません。

 

ただし、仕組み上、DD採用の会社では、顧客との間で利益相反が起こります。会社と顧客との間の利益の取り合いである以上、注文時に顧客の不利になる価格で約定する、会社に不利なら約定拒否をする、スリッページなどを起こして、顧客に損をさせようとするのは、必然といえます。

 

手数料ゼロ、スプレッドは小さく、という顧客の要望に応えた結果、手数料で稼ぐモデルである、取引所取引の会社とは違う方法を取らざるを得なくなったとも言えます。

 

③ NDD採用会社で、マイナススプレッドがあるって本当?
売りと買いのレートの差である、スプレッドは、あるのが当たり前で、当然ながら買いよりも売りの方が安くなっています。その分、提供する側の儲けが入っているわけです。それが、NDDでは、逆転するというのは本当でしょうか。これはDD採用の会社では、もちろん起こりません。

 

NDD方式は、インターバンクの銀行に私たちの注文を(会社の儲けだけ乗せて)そのまま流すので、約定はその銀行がしています。そして、FX会社はリスクヘッジのために複数の銀行をカバーしているので、売り注文と買い注文が別の銀行に行くこともあるわけです。

 

それぞれの銀行のレートが違っているので、たまたま売値が高く、買い値が安くなる事も起こりえます。

 

この現象は、値動きの激しいロンドン市場のオープン時などに起きると言われています。

 

④ まとめ
NDDの儲けは、いわば手数料モデルなので、顧客がスプレッド逆転でいくら稼ごうが、会社がその分損するわけではありません。ですから、これが修正される可能性は低く、現在スプレッド逆転の起こる、NDD採用の数少ないFX会社が注目されています。そして、人気上昇のため、NDDを採用した口座を新設するFX会社が増えて来ると思われ、今後が楽しみです。

 

ただし、スプレッド固定ではありません。ディーラーを介さずに、注文を素通りさせているからですが、自分でいつもスプレッドをチェックしながらトレードする必要があります。